トライアスロンはスイム・バイク・ランをこの順に行う競技です。
レースによって距離は様々ですが、スタンダードはSwim 1.5km、Bike 40km、Run 10kmでオリンピックディスタンス(OD)と呼ばれています。ODの半分の距離(Swim 750m、Bike 20km、Run 5km)をスプリントといい、ODよりも長い距離をロングといいます。
2018 関東インカレ
世間で「鉄人レース」と呼ばれるのは、Swim 3.8km、Bike 180.2km、Run 42.2kmのレースであり、これを制限時間内に完走すると「IRON MAN(鉄人)」を名乗ることができます。この半分の距離(Swim 1.9km、Bike 90.1km、Run 21.1km)をミドルディスタンスといいます。
また、日本国内最長のレース「佐渡国際トライアスロンAタイプ」は、Swim 4.0km、Bike 190km、Run 42.2kmであり、これを制限時間内に完走すると「Astroman」を名乗ることができます。
2019 佐渡国際トライアスロン
バイク競技中、他の選手の後方につく行為をドラフティングといいます。バイクでは走りながら受ける風の影響が大きいため、ドラフティングをすると独走するよりもずっと楽に走ることができます。
一般のレースではほとんど禁止されていますが、プロのレースや日本選手権、学生選手権などのエリートレースでは許可されます。
ドラフティングレースでは、集団を形成して次々に先頭が交代することで速いペースを維持することができます。そのため、ときにライバル同士が協力して前の集団を追うことがあります。一方で、色々な思惑から集団の後方について、ローテーションには参加せずにランに向けて足を溜める選手もいます。
これがドラフティングレースの面白いところです。
2019 カーフマンシリーズ第二戦 東海ステージ
デュアスロンは第一ラン、バイク、第二ランを順に行うトライアスロンのスイムをランに変えた競技です。
日本では「カーフマンジャパンデュアスロングランプリ」という国内複数箇所で行われるシリーズ戦が有名です。(でした)
カーフマンシリーズは11月から2月にかけて複数箇所で行われます(2019年度は近畿・東海・北関東・南関東・チャンピオンシップの全5ステージ)。距離はステージによってやや異なりますが、1Run 5km、Bike 30km、2Run 5kmが基本です。
カーフマンシリーズには、キッズクラス・ビギナークラス・エイジクラス・エリートクラスと様々な区分があり、このうちエリートクラスではドラフティング行為が許可されています。
2020 カーフマンシリーズ第四戦 南関東ステージ